筋・筋膜アプローチ 番外編 筋膜連結の臨床応用①下肢・体幹編

【概要】

“筋膜とは?” 

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筋膜とは筋、内臓、神経など身体の多くの箇所を全身タイツのように包んでいる組織です。近年はアナトミートレインなどの筋膜の連結に関する知見が示された書籍が出版されています。

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“筋膜連結とは?”

筋膜経線とは、筋膜に生じたひずみ・短縮などがメカニカルストレスの誘因となり、同じライン上の他の場所に負担を与える関係性を示した地図のようなものであると言えます。そのためメカニカルストレスから痛みの臨床を考える療法士にとっては学ぶことが必須の概念であると言えるでしょう。

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“木を見て森を見ず“

・腰痛だから『腹筋をしましょう、脊柱起立筋をストレッチしましょう』
・膝が痛いから「大腿四頭筋を鍛えましょう」「内側広筋を鍛えましょう」「ハムストリングスをストレッチしましょう」

もはや、こういった安易な考えは完全に時代遅れになってきていると言えます。これは運動療法にも言えることですが、患者さんが痛いと訴えているところを擦っているだけみたいな事をやっていては他職種に「お触りリハ」と揶揄されても仕方がありません。局所の見方を押さえつつも全体からの影響を考えた視点や技術が必要です。

今回はアナトミートレインに代表される筋膜経線の概念を学び、徒手療法だけでなく筋膜を生かした運動療法もお伝えします。

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<受講の効果>
・膝の痛み、股関節の痛み、腰部の痛みに有効な徒手療法と運動療法が学べる。
・痛みや可動域制限に対して、その場所から離れた部位からアプローチして改善をすることができるようになる。
・筋膜連結の考えと相性の良い、運動連鎖を用いた運動療法が学べる。
・筋膜ラインの姿勢における役割や働きを知ることが出来る。
・膝・腰・股関節の痛みに対して重要なアプローチのポイントを知り、その箇所に対してアプローチが出来るようになる。
・筋のストレッチとは違う、筋膜への働きかけ方がわかる。

座学:
A.筋膜の基礎知識
・筋膜とは?
・筋膜の特徴
・筋膜の層と触り方の違い
・筋膜連結から見る姿勢分析
・筋膜の12本のライン
・筋膜連結のルール
・下肢/体幹の筋膜連結
・下肢/体幹の筋膜と上肢の連結
・筋膜連鎖について
・筋膜連結と運動連鎖

B.筋膜連結から考えた臨床のポイント
・腰痛に関連の深い筋膜のポイント
・膝の痛みに関連の深い筋膜のポイント
・股関節・鼠蹊部の痛みに関連の深い筋膜のポイント

実技:
A.腰痛、股関節痛、膝の痛みに関連した筋膜の重要ポイント15か所のリリース
(深前線、浅後線、浅前線、らせん線、外側線から選出)

B.距骨下関節からの運動連鎖・徒手介助を用いた運動療法

※時間配分で実技7割、座学3割の内容です。

意欲ある皆様のご参加をお待ちしております。

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