肩関節・肩甲骨・鎖骨のモビライゼーション

<概要>
上肢の可動域制限のある患者さんに対して大胸筋などのアウターマッスルのストレッチやローテーターカフの訓練ばかり行っていませんか?

それ自体は悪い事ではないのですが、肩の関節可動域制限の原因を知るには上腕骨の動きだけでなく肩甲骨や鎖骨の動きを触知する必要があります。

肩甲骨のモビライゼーションを行っているセラピストを臨床ではよく見かけますが、鎖骨の動きを評価して治療しているセラピストをあまりみかけません。これは非常に損をしていると言えます。

肋骨の動きや硬さは全体的に重要な部分ではありますが、特に第1~2肋骨の可動性は肩の動きのみならず手の痺れや痛みにも非常に関連が深い箇所です。

また胸骨━肋骨の関節である肋鎖関節に硬さが出るとは肩関節の後方への可動域(伸展、水平伸展、外旋など)に非常に影響が出る箇所です。

今回のセミナーでは肩甲骨や肩甲上腕関節だけでなく、上肢の可動域制限に非常に影響の深い鎖骨の動きを評価し、肩鎖関節、胸鎖関節、第1~2肋骨の硬さを評価・治療することができる関節モビライゼーションの基礎を学びます。


≪内容≫
①骨の触診・アライメント評価
②関節の動き・硬さの触診
③関節の治療
④再評価

この4ステップにて行われるベーシックなセミナーです。

<アライメント評価>
・上腕骨頭の変位の評価
・肩甲骨のアライメント評価
・鎖骨のアライメント評価


<関節の動きの評価>
・上肢拳上時の鎖骨の動きの評価
・肩甲上腕リズムの評価
・上位肋骨の動きの評価

<関節の硬さの評価>
・肩甲上腕関節の硬さの評価
・肩鎖関節の硬さの評価
・胸鎖関節の硬さの評価
・肩甲胸郭関節の硬さの評価
・肋鎖関節の硬さの評価


<治療実技>

①肩甲上腕関節のモビライゼーション
②肩鎖関節のモビライゼーション
③胸鎖関節のモビライゼーション
④肩甲胸郭関節のモビライゼーション
⑤肋鎖関節のモビライゼーション

手技・評価とも覚える数は多いですが、少人数制であることと復習用動画を配布することで習得率の向上を図っています。


★★受講の効果★★

①触診の基礎が身に付き、肩鎖関節の関節面などの触診が難しい場所が触りわけられるようになる。

②肩の屈曲、伸展などの基礎的な動きだけでなく結帯動作、結髪動作などの関節可動域を向上させるために、鎖骨や肩甲骨をどのように動かせばよいのか理解できるようになる。

③関節を動かす際の体の使い方や、関節面の方向を考えた動かし方を学ぶことで効果が高まる。

④上肢拳上時の鎖骨や肩甲骨の動きの評価が身に付く。

⑤関節の硬さを評価、治療できる関節モビライゼーションの基礎が身に付く。

⑥肩甲骨、鎖骨、肩関節のアライメント評価が身に付く

⑦上肢の動きと関連の深い胸椎の伸展を出すアプローチが身に付く。

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