<質問を受けました>股関節の屈曲が出ないケースへの対応
先日の勉強会でこんな質問がありました。
『股関節の屈曲がなかなかでなくて腰痛になっているケースがいるのでどうしたらいいですか?』
そのセラピストはみるからにスウェイバック姿勢で骨盤が不健康な感じで後傾していました。
案の定、股関節をしっかり使えていません。
私のアドバイスは
『まずは、あなたが股関節を上手に屈曲すべきではないですか?』
それを聞いた受講者は明らかに不満そうな顔をしていました。その後の受講態度も明らかに悪くなりました。
〝お金を払っているんだから、次の日から使えるものを持って帰りたい〟
そういった考えの人がナイトセミナーでは多いように感じます。
しかしそれは当団体の意図するところではありません。
いくら方法論や考え方を教えても、本人がそれを体感して血肉としない限りは人に教える、患者さんに指導・ガイドすることができるとは到底思えないからです。
当会の運動療法セミナーでは股関節の屈曲がまず、自分でできるような感覚的な所も大事にしています。
7月11日追記:
あとこんな質問も多いですね。
『この手技が自分でちゃんとできているのか、わからない』
うーん、基本的に評価を事前にしておいて効果が出なければ出来ていないんだろうし体に変化が出ていればできているんだろうし・・・
疾患別の評価も大事な事ですが、受講者が全員その疾患をもっているわけではないので健常者同士の簡易的な評価も伝えるようにしています。
そのように自信がない原因として自身で体感していないということが原因です。
文献、本で読んだこと、人の意見・・・
それらは簡単に覆ります。
たとえば内側広筋の収縮の入れ方。股関節外旋位で収縮が入るよと書いてある教科書もあれば股関節内旋位でやっている文献もあります。
どっちなの??
答えは自分でやっていれば、わかります。